研究課題/領域番号 |
18K12396
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
石井 久美子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (60774990)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 語彙 / 外来語 / 少女雑誌 |
研究成果の概要 |
本研究では、大正期の少女雑誌『少女の友』に出現する外来語を調査した。原資料から外来語を抽出し、データベース化した。分析の結果、若年層においても外来語が盛んに用いられていることがわかった。一般名詞では具体的なものを指す外来語を中心に、少女の女性性と結びついた語が見られた。また、外国地名は『中央公論』『婦人公論』と共通する語が見られ、外国人名は文化人を中心とし、外国文化が積極的に紹介されていたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外来語は、明治には気取った感じを与えていたが、大正になって普通の日常語となったと言われている。しかし、大正期は15年と短くほとんど注目されてこなかったため、その使用実態については研究の余地が多分にある。特に、若年層の用いる外来語についての研究はこれまでなかった。本研究によって大正期に少女向けに用いられていた外来語、少女自身が用いていた外来語を明らかにすることができた。さらに、これまでに構築してきた大正期の『中央公論』『婦人公論』の外来語のデータベースと比較することで、年代や性別に関わらない外来語の使用実態を見ることができるようになった。
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