研究課題/領域番号 |
18K12397
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
深津 周太 静岡大学, 教育学部, 講師 (50633723)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 疑問表現 / 疑問詞 / 感動詞 / 呼びかけ / 応答 / 歴史語用論 / 機能変化 / 反語表現 / 否定文脈 / 応答表現 / 中近世日本語 / 「なに」 / 近世日本語 / 否定応答 / 一語文 / 狂言台本 / 意外性標識 / 感動詞化 |
研究成果の概要 |
本研究では、中近世日本語において疑問詞(疑問表現)が感動詞へと変化するプロセスを明らかにした。特に重視したのは、個々の変化がどのように起こったか、またその変化はなぜ起こったのか、という二点を説明づけることである。 ある語彙項目が文中において意味的・統語的機能を変化させるという現象を捉えたという意味で本研究は“日本語の文法変化”に関する研究であると言え、ここで得られたものは2000年代以降の日本語文法史研究の重要な位置を占める文法化研究の成果に匹敵すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
傾向として疑問表現が感動詞化しやすいことについては夙に指摘がある。また、そうした日本語の機能変化については、文法化研究を筆頭に近年盛んに取り上げられている。しかし従来の研究は一般化を志向するものが多く、個別現象に対する実証的研究が十全になされてきたとは言い難い。種々のケーススタディに取り組んだ本研究の成果は、「どのような機能変化があり得るか」という議論の発展に寄与しうるものである。 また、疑問表現や感動詞といった対人表現を対象とする本研究は、必然的に当時におけるコミュニケーションのあり方にアプローチすることとなり、その意味で近年発展の兆しを見せる歴史語用論とも密接な関わりを持つと言える。
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