研究課題/領域番号 |
18K12398
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
野間 純平 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 講師 (30780986)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 山陰方言 / ノダ文 / モダリティ / 疑問表現 / 命令表現 / 談話 |
研究成果の概要 |
山陰方言における「ノダ文」(標準語の「~んだ」「~んです」に相当する表現)がどのような機能を持つかを明らかにするため、談話文字化資料を作成した。この談話資料や、他方言を含めた方言コーパスを用いて、当該方言におけるノダ文がどのような場面で使用されているかを分析した。その結果、形のうえで「ノダ」に相当する形式であっても、談話における使われ方や機能が異なることがわかった。特に、島根県の出雲方言は、「用言+ダ」をそのまま標準語の「ノダ」に置き換えるだけでは記述できず、同様の傾向は疑問文や命令文とも関係することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が取り上げた方言のモダリティ形式は、当該方言の母語話者である研究者による内省を用いなければ記述が難しいということから、記述方言学においては中心的に取り上げられることが少ない項目である。そのような状況において、できるだけ母語話者の内省に頼らない形での研究方法を模索し、それをある程度提示できたのではないかと考えられる。本研究の成果は、消滅危機方言の記述にも役立てることができると考えられる。それによって、方言の話者にとって関心の高い「気持ち」の部分を表すモダリティ形式を記述するのに貢献すると考えられる。
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