研究課題/領域番号 |
18K12401
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
|
研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
久保薗 愛 愛知県立大学, 日本文化学部, 准教授 (80706771)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 鹿児島方言史 / ロシア資料 / フィールドワーク / 談話 / 格 / テンスアスペクトムード / 準体助詞 / 形容詞 / 九州方言 / 方言史 / 鹿児島方言 / モダリティ |
研究成果の概要 |
本研究は方言を反映する文献と,フィールドワークによって,方言の歴史を再構築することを目的とする。特に鹿児島方言を中心に,ゴンザのロシア資料や近現代の方言談話,現代の方言話者への調査を行ない,テンス・アスペクト・ムード(意志や推量)や主語や目的語の格標示,準体助詞(現代共通語の「食べるのが遅い」の「の」にあたるもの)について調査・分析し,それぞれのカテゴリの歴史について論じた。また九州方言の特徴的な機能についての記述も行なった。形容詞の重複形や形容詞語幹+サニという形式について,その形態的特徴や意味的特徴について報告した。さらにロシア資料の受容や,ロシア資料に関する著作についての論評も行なった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語の歴史という場合,中央語(京阪語・江戸語)が扱われることが多い。それは中央語を反映した文献が比較的豊富に残っていることが要因である。他方,方言の歴史は,それを反映する文献の僅少さから,中央語に比してあまり明らかになっていない。現代において多様な方言が見られることから,それぞれの方言で異なる歴史的変遷があったことが予想される。そうした多様な歴史を一つ一つ明らかにすることで,日本語史を複線的・重層的に捕らえることができる。本研究は日本語史の多様性を明らかにするための一つの試みである。
|