研究課題/領域番号 |
18K12402
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
市村 太郎 常葉大学, 教育学部, 准教授 (10701352)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本語史 / 近世語 / コーパス / 古今集遠鏡 / 洒落本 / 心学道話 / 上方語 / 江戸語 / 江戸時代語 |
研究成果の概要 |
本研究は、心学道話や『古今和歌集遠鏡』等の近世後期口語資料のコーパスを構築し、国立国語研究所の『日本語歴史コーパス江戸時代編Ⅰ洒落本』にみられる近世後期洒落本の江戸語・上方語の話し言葉等と、主に計量的な面から比較・対照することを目指した。 研究期間内において、『古今和歌集遠鏡』(全)、『鳩翁道話』(一部)に関する、高度な文書情報を付したコーパスを作成し、公開するに至った。また、『日本語歴史コーパス江戸時代編Ⅰ洒落本』等を活用した研究を発表するとともに、『古今和歌集遠鏡』と洒落本の程度副詞を取り上げた論文や、コーパス構築に関する論文を執筆し、刊行が予定されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年国立国語研究所より『日本語歴史コーパス江戸時代編Ⅰ洒落本』が公開され、江戸時代後期の日本語研究は、大きく進展しつつある。ただ『洒落本』は一級の資料であることには変わりないものの、言語の使用場面が極端に遊里に偏るという点において、当時の言語の実態という点では問題が残されていた。 本研究では、洒落本に偏る近世後期語研究を補うため、本居宣長『古今集遠鏡』や心学道話など、洒落本とは異質の口語資料を電子化・コーパス化し、多様な資料による、複合的な観点からの近世後期の口語研究を、より速く多くの情報を得られる形で進められるよう、データを整備しつつ、筆者が取り組む程度副詞研究を例に試みたものである。
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