研究課題/領域番号 |
18K12404
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
|
研究機関 | 九州女子大学 |
研究代表者 |
山下 真里 九州女子大学, 人間科学部, 講師 (80756411)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 正字 / 俗字 / 文字史 / 漢字字体 / 近代教育漢字字体資料 / 異体字 / 略字 |
研究成果の概要 |
本研究では、明治から戦前までの日本における規範的字体の使用実態を明らかにするため、近代教育漢字字体資料の正字と俗字を対象として使用実態を調査した。その結果、正字を多く使用する漢字(「裏」「歳」など)と俗字を多く使用する漢字(「群」「間」など)が存在することが明らかになった。 また、明治から戦前において規範的字体が正字と俗字の2つ存在していた背景について考察するため、江戸時代の辞書を調査した。その結果、漢字字書には正字、早引節用集には俗字が使用されていることが明らかになった。このような正字と俗字の使用差が明治以降にも引き継がれた結果、2つの規範的字体が存在することになったのではないかと考察した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国語政策において、幕末から終戦までの活字の字体を把握することは必要とされていて、そのために『明朝体活字字形一覧』が文化庁によってまとめられた。しかし、ここでは活字見本帳を対象としているため、活字においてどの字体が存在したかは把握できるが、どの字体がどの程度使用されていたのかという使用実態については不明であった。本研究によって、明治から終戦までの日本において、どの字体がどの程度使用されていたのかという使用実態の一端がはじめて明らかになった。
|