研究課題/領域番号 |
18K12409
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三上 傑 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (60706795)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | Strong Uniformity / 素性継承システムのパラメータ化 / 文法的一致 / 通時的研究 / 共時的研究 / 一致の普遍性 / 統語構造の通時的変化 / 日英語対照研究 |
研究成果の概要 |
本研究では、自然言語における一致 (Agreement)の普遍性に関して、理論的・実証的研究を実施した。具体的には、Miyagawa (2010, 2017)により提唱されたStrong Uniformityと素性継承システムのパラメータ化の理論的枠組みを一部修正し、二つのタイプの焦点卓越言語を含む自然言語の新分類を提案した。そして、現代英語と現代日本語間の統語構造の共時的変異、さらにはそれらの通時的変化に共通する普遍的なメカニズムを明らかにし、統一的な説明を与えた。また、焦点卓越言語におけるPhi素性一致に語用論的要素が関与するメカニズムについても、その詳細を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、その作業過程において、これまで生成文法理論研究であまり論じられることのなかった敬体表現を分析対象として取り上げた。これにより、生成文法理論での理論構築に伝統的な日本語学で得られた多くの知見が組み込まれることとなり、両研究分野の知見の融合が図られた。また、本研究では、現代英語と現代日本語間の共時的変異に加えて、全く異なる言語タイプに分類されるそれらの言語の変化過程をも同一視座で捉えることを試みた。これらの試みは本研究の独創的な点であり、その分析可能性を多角的に立証できたという点で、本分析の学術的意義は大きいと考えられる。
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