研究課題/領域番号 |
18K12413
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 明治大学 (2019) 中京大学 (2018) |
研究代表者 |
坂本 祐太 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任講師 (40802872)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 照応現象 / 移動 / 生成文法 / 統語論 |
研究成果の概要 |
2年の助成機関を通して、名詞句省略及び項省略と呼ばれる言語現象の記述的及び理論的研究を推進した。記述的研究に関しては、米国コネティカット大学への滞在を通して、ドイツ語・ブラジルポルトガル語・イタリア語などの調査を行い、言語資料の拡充を行った。また理論的研究に関しては、主に国際学会での発表などを通し、LFコピーと呼ばれる操作に対し記述的観点からサポートを行い、その理論的な帰結を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「なぜ照応現象(特に省略現象)は音声的に不完全にも関わらず、母語話者は一様の解釈可能性及び統語(文法)的特性を示すのか」という問題に取り組んだものである。本研究で行われた言語横断的な調査及び理論的研究の推進により、一見全く違うと考えられている言語(例えばドイツ語とイタリア語)に見られる新たな共通点が明らかになり、「ヒトはなぜ母語を獲得できるのか」という問いに対し「ヒトには遺伝的に母語を獲得する共通能力が備わっている」とする生成文法理論の考え方が支持された。従って、ヒトの言語獲得過程の解明及び言語現象の記述という二点に関して本研究は貢献できたと考える。
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