研究課題/領域番号 |
18K12418
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
堀田 智子 東北大学, 国際文化研究科, GSICSフェロー (30732391)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 中間言語語用論 / 語用論的能力 / 日本語学習者 / ヘッジ表現 / 習得過程 / 理解能力 / 産出能力 / 縦断的調査 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヘッジ表現(迂言的表現/緩和表現)の使用に関わる語用論的能力の習得過程と、習得に関わる要因を探るため、国内在住の日本語学習者を対象に縦断的調査(日本語テスト、聴解テスト、会話調査、自己報告調査)を行った。 質的・量的分析の結果、終助詞「かな」に代表される多機能な文末表現は、難易度が高く、理解・産出ともに習得が遅いことが分かった。また、語用論的能力の習得には、質の高い社会的接触密度が作用することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語の中間言語語用論研究では、発達メカニズムについての議論が十分になされておらず、その解明が待たれている。また、ヘッジ表現は、円滑なコミュニケーションを行うための言語的手段としてその重要性が指摘されているものの、明らかにされていない点が多い。 本研究は、ヘッジ表現に関わる語用論的能力、特に、理解と産出の両観点から発達過程の一端を明らかにした点で、学術的意義があると言える。本研究の成果は、日本語教室内での指導法や教室の中と外を結ぶ学習環境の整備を再検討するための材料として、教育的示唆を与えるものである。
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