研究課題/領域番号 |
18K12431
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 (2020) 国際基督教大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
萩原 章子 お茶の水女子大学, 国際教育センター, 講師 (00757487)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 非漢字圏学習者 / 音符 / 形声文字 / 認知的負荷 / 記憶保持 / 音声情報 / 視覚情報 / 聴覚情報 / 知識の応用 / 第二言語習得 / 作動記憶モデル / 漢字認識 / 認知負荷 / 文字処理 / 第二言語学習 / 漢字学習 / 非漢字圏母語者 / Multimedia theory / Cognitive load theory / 読み・意味・字形 / 関連付け |
研究成果の概要 |
学習者は音符が漢字そのものの発音を示す漢字は、音符が発音を示さない漢字と比較すると、より正確に発音も意味も産出できることを確認した。3要素を同時に学ぶ群は2要素ずつ学ぶ群と比較すると、発音も意味も効果的に覚える傾向にあることが明らかになった。 音符学習で得た知識の未習漢字への応用に関しては、読みの産出は困難である一方、音声を聞いて音符を基に該当する漢字を認識することができた。学習者の音符応用力を検証したところ、新出漢字の記憶保持に最も貢献する要素は音読みの既存知識で、未習漢字の読み推測に最も貢献する要素は、漢字全般に関する既存知識であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果により、漢字の構成要素である「音符」を学ぶ効果は、形声文字の読みと意味の記憶保持、さらには未習漢字の認識にも及ぶことが明らかになった。そして、漢字の3要素を分割して提示する学習法は認知的負荷を増す結果も確認された。教育現場においては、漢字は表意文字であっても音声も教えることが効率的であることを念頭に、非漢字圏学習者に音読みの知識を高めさせること、また積極的に音符の機能を教えることを提案する。
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