研究課題/領域番号 |
18K12437
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
塩入 すみ 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (60411039)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 外国人研修生 / ベトナム人 / 相互イメージ / 対日イメージ / 信頼性 / 親和性 / 権威主義 / 民族的偏見 / 外国人技能実習生 / 対日意識 / 異文化適応 / 異文化コミュニケーション / ステレオタイプ / 偏見 / 差別と偏見 / 送り出し機関 / 不均衡な力関係 / 日本語教育 / 外国人労働者 / 技能実習生 / 日本人 / 質的研究 |
研究成果の概要 |
ベトナム人実習生の対日イメージは送り出し教育機関や個人のネットワークを通じて来日前から形成されており、信頼性(仕事に厳しい、責任感が強い)に関して肯定的イメージが強い反面、親和性(親切、温かい)に関しては否定的イメージが強い。特に「日本人に怒られないように」といった抑圧的意識や「日本人はベトナム人に偏見を持っている」といったイメージは、来日経験のあるベトナム人の間で共有されている。しかし、実習生として来日した後、滞在期間が長くなるにつれ、対日イメージの具体化と個別化、多様化が進む。その際、実習生と関わる同僚の日本人のベトナム人に対する意識や態度が、実習生の対日イメージ変化の鍵となっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在外国人実習生の雇用条件等の問題は社会問題となっているが、個人の意識に関する問題は充分取り上げられていない。実習生と日本人がお互いのイメージを知ることで偏見や無知を認識し、新たなコミュニケーションの方法を見出すことができるだろう。実習生のもつ負の対日イメージを良好なものにしていくためには、①来日前と来日直後の教育・研修機関における教育の方法・内容の再設計と日本に関する情報ネットワークの構築、②実習生と日本人を繋ぐ日本人の育成と制度化等が有効である。本研究のデータと提言は、今後の実習生に対する日本語教育が、海外の機関への情報提供や、職場での日本語教育人材の育成といった方向性を示すものである。
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