研究課題/領域番号 |
18K12439
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 敬和学園大学 |
研究代表者 |
主濱 祐二 敬和学園大学, 人文学部, 准教授 (20547715)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 節連接 / 第2言語習得 / 明示的指導 / 普遍文法 / 関係節 / 従属節 / 生成文法 / 第二言語習得 / 日英語対照 / 第二言語習得(文法) |
研究成果の概要 |
系統の離れた言語では、単文の構造に加え、節連接の方法も異なることが多い。その違いを母語と対照させた明示的な指導により、複合的な命題をより端的に外国語で表現できると予測し本研究を計画した。まず日本語と英語の複文の構造を生成文法の枠組みで比較し、日本語を母語とする英語学習者の誤り傾向を観察した。続いて、英語の複文の明示的文法指導を伴う複数回の授業を実施し、事前・事後テストのデータの比較から普遍文法を仮定するモデルに沿って複文の習得が促されるか検証した。測定結果から、明示的指導は英語の節連接の語順の習得を促したと言える。ただし、習熟度が低い場合、指導の効果は限定的であることも確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語系統が異なる英語と日本語の第2言語文法の習得に普遍文法と母語知識がどの程度関与するかを明らかにすることで、文法研究を普段の学習指導で利用可能な教授法や教材に応用できる可能性が開ける。節連接については、従属接続詞を難しく感じる生徒が多いため、大学を含む高校以降の英語の使用場面である話題について表現する際に、単文を超えた談話レベルでの伝達が極めて難しいようである。母語と外国語の節連接の違いを第2言語習得に生かすことで、このような実際の言語習得上の課題に理論言語学の立場から解決策を提示し貢献することができる。
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