研究課題/領域番号 |
18K12453
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 一橋大学 (2021-2023) 宮崎大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
寺尾 智史 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (30457030)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | カタルーニャ語 / 言語多様性継承 / 小数言語 / 言語政策 / ミランダ語 / バスク語 / ガリシア語 / バレンシア語 / 少数言語保全 / マレーシア / 地域主義 / 手話への国家による管理 / エスノリングスティック / アラゴン語 / アンゴラの言語状況と言語政策 / 赤道ギニアの言語状況と言語政策 / 手話言語への国家による管理 / カタルーニャ / マカ語 / アイオレオ語 / 言語権 / 言語マイノリティ / 言語継承 / 少数言語 / 地域言語 / 赤道ギニア / 中南米 / ボリビア / パラグアイ / エクアドル / アンゴラ / サントメ / 言語多様性 / 言語多様性保全 |
研究成果の概要 |
本課題の着眼点であるカタルーニャ自治州の言語政策については、与党が政権維持をするために地方の協力が不可欠な状況となっており、スペイン政治で地域言語のプレゼンスがこれまで以上に高まっている。他方、言語文化の斉一化指向の強い守旧派の間に警戒感を植え付け、分裂と対立は深刻化している。この現状に鑑み、欧米での言語多様性継承施策の現状と比較対照を行うため、言語多様性継承が比較的スムーズな東南アジア諸地域について調査した。本地域では、政治による言語政策に囚われることなく、コミュニケーション場面に最適化した言語選択が行われており、欧米の硬直的な言語多様性継承策の相対化がより重要な課題として浮き彫りになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.研究成果の学術的意義――カタルーニャ語の復興運動とその成果が、スペイン内外の少数言語復興運動にどのような影響を与えているのか、もしくは、その影響なく自律的な多言語社会を維持・発展させているのかを、多くのフィールドを比較対照しつつ、多角的に明らかにしたことである。 2.研究成果の社会的意義――カタルーニャにおける言語復興の道のりを手ばなしで評価するのも、他方、独立問題をはじめ言語文化の政治化という観点からことさら非難するのも、一方的であることを示した。この前提でことばの多様性についてその価値を議論し、現代の時代背景に合致した継承モデルを構築していく重要性を示した。
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