研究課題/領域番号 |
18K12472
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
三上 仁志 中部大学, 人文学部, 講師 (90770008)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 外国語読解不安 / テスト不安 / テスト条件 / 外国語読解テスト |
研究成果の概要 |
本研究は、次の3課題の解決を目指した:①外国語(FL)の読解における不安(読解不安)の測定に使用される主要な心理尺度は,研究目的ごとに使い分ける必要があるのか? ②テスト状況で発生する不安と読解不安は,同じ心理状態と考えて良いのか? ③どのような要因が,FL読解テストで生じる不安を高める,または抑制するのか? 日本語を母語とする大学生英語学習者計から得たデータの分析から,次の3点が明らかとなった:①既存の読解不安尺度は,研究目的ごとに使い分ける必要がある,②読解不安とテスト不安は,異なる心理状態である,③4つの要因が,FL読解テストで生じる不安を高める,または抑制する可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
概要にある課題①は,不安とテスト成績の関係性が,使用する尺度次第で変化する可能性を示している。課題②は,読解不安とテスト不安が異なる構成概念である場合,外国語読解研究における不安の捉え方を再考する必要があることを示している。また,読解テストは外国語の熟達度判定に広く用いられるにも関わらず,テストのどのような性質が不安と読解成績の間に体系的な負の関係をもたらすのかは,これまで中心的な問題として扱われてこなかった。以上の理由から,本研究は,不安とFL読解テスト成績の関係を検証する上で重要性の高い課題①~③の解決を目指すこととした。
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