研究課題/領域番号 |
18K12486
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鵜飼 敦子 東京大学, 東洋文化研究所, 特別研究員 (30584924)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ジャポニスム / 日仏文化交渉史 / 美術史 / 高島北海 / グローバルヒストリー / エミール・ガレ / グローバル・ヒストリー / 日仏交渉史 / グローバル・アート・ヒストリー / 比較文化 |
研究成果の概要 |
高島得三(北海)は、農商務省の技術官吏として、1885年から3年間、フランス北東部の街ナンシーの森林高等学校に派遣された。日本から携えてきた筆を用いて、北海はナンシー派の芸術家たちを前にして実際に画を描いてみせており、そのような実演を伴った北海の作品は「即興性」「偶然性」という新しい芸術のありようを当時の美術評論家および芸術家に示していた。同時に、高島は、中国、韓国、フランス、アメリカにおいても制作をおこない、それぞれの地域で受容されていたことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのように、国ごとの美術史ではなく、文化の交渉史としての美術の歴史を考えるため、19世紀フランスをはじめ中国、韓国、アメリカを旅して制作活動をした明治政府の官吏、高島北海という人物に焦点をあてて研究をおこなった。 二国間の比較をして影響関係をとらえたり、縦割りの美術史を考えるのではなく、「人の動き」に注目した新たな美術史を描くことで、時間や場所を縦横断するような新たな美術の歴史叙述をおこなう。このことにより、「美術」をとおして、私たちには共通のいとなみがあり、ともに生きているという認識を共有することが可能となる。
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