研究課題/領域番号 |
18K12488
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉永 匡史 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (20705298)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 賤民制 / 身分制 / 律令制 / 古代日本 / 唐王朝 / 律令 / 賤民 / 奴婢 / 奴隷 / 唐 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、「古代日本と中国唐・北宋王朝において、賤民制がいかなる特色をもち、“奴隷”身分がどのように発生・変容したのか」という学術的命題のもと、古代日本と中国の両地域における賤民制について研究を実施した。特に奴婢の売買を規定する唐令条文を復原し、日本令の対応条文と比較することで、古代日本と中国唐・北宋王朝の奴婢の特色を明らかにした。また唐王朝の賤人制の検討にあたっては、散逸した唐令の復原が不可欠であり、唐令の賤人関係条文の復原を行った。さらに唐令復原根拠史料の史料学的研究や北宋天聖令研究の成果を総合し、唐令研究の手法自体の深化も追求した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、「“奴隷”身分がどのように発生・変容したのか」という問題関心のもと、古代日本と中国の両地域における賤民制について研究を実施した。特に、賤民の最下層である奴婢の人身売買を規定する古代日本と中国唐・北宋王朝の法制度を比較検討し、東アジア地域の古代国家が身分制支配をどのように維持し、社会の中で身分が変質していったのか、その様相の一端を明らかにした。また唐王朝の身分制研究にとどまらず、唐の律令を藍本として成立した古代日本の律令制研究には、現在は散逸してしまった唐令条文の復原が不可欠である。本研究では唐令の復原を進めるだけでなく、復原手法の深化を図り、東アジア法制史研究の進展に寄与した。
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