研究課題/領域番号 |
18K12497
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
荒木 裕行 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (70431799)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 奥右筆 / 御用頼 / 取次 / 老中対客 / 幕藩関係 / 近世日本 / 幕府 / 藩 / 幕府政治 / 近世 / 江戸幕府 / 政治交渉 / 老中 / 弘前藩 / 対馬藩 / 官僚 / 権力構造 |
研究成果の概要 |
本研究は江戸幕府の政治運営における奥右筆の政治的地位を明らかにし、そこから幕府の権力構造の解明を進めていくことを目指した。奥右筆の職掌を研究する中で、幕藩間をつなぐ存在であった取次や藩・旗本が老中に働きかける場である老中対客について、報告を行い、江戸幕府政治構造の分析には藩側の視点からの検討が必要であることを強く認識した。 さらに従来は知られていなかった史料(「袂婦具路」「関東伺向御下志」)を収集し、奥右筆の職掌の実態を分析している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は江戸幕府の政治構造を具体的に解明することを課題としている。江戸幕府は300年近い期間、安定した政治構造を維持することに成功した政権である。かつては江戸幕府の支配は軍事的・強圧的な力を用いて民衆を抑圧していたと理解されていたが、近年では社会の要求に柔軟に応えることに成功していたことが解明されている。 本研究の意義は、江戸時代の日本を構成していた政治組織である藩の要求に幕府がどのように対応していたのかを、具体的な政治過程や政治交渉を通じて解明したことである。
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