研究課題/領域番号 |
18K12502
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
|
研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
東 昇 京都府立大学, 文学部, 准教授 (00416562)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 地域情報 / 文書目録 / 編成記述 / 日記 / 天草 / 日本近世史 |
研究成果の概要 |
近世の庄屋文書について、日記本文のテキスト化、大規模文書の目録の再整理により、情報の構造を分析した。肥後国高浜村の庄屋上田家文書は、3か所に分散し、未整理の天草ロザリオ館所蔵文書の目録化を実施、上田家資料館所蔵文書と内容比較を行った。また上田家資料館所蔵文書の中で上田宜珍庄屋期(1789-1818)を対象に文書の一括状況を中心に再調査を行なった。その結果、①近世後期における、高浜村の村民、孝子褒賞の過程と行状編纂、文書群の形成過程、②文化15年(1818)における日記と御用書留帳、出勤録に記される内容・文書写を分析し、庄屋が収集した情報の大系の実態を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①総計1万点を越え、分散する近世文書を再整理し、村の孝子褒賞の文書群がどのように形成されるのかあきらかにした、②同年代の庄屋日記と御用書留帳、出勤録を比較し、文書間の連携、庄屋が収集した情報の大系の実態を解明した。論文化した研究成果を、上田家資料館が存在する地元の天草市高浜地区振興会広報誌のコラムとして掲載し、WEB公開することで広く周知できた。また未整理の天草市立天草ロザリオ館所蔵文書の目録を所蔵館へ寄贈することで、天草市における世界遺産関連などの調査・研究に寄与し、地域へ研究成果を還元することができた。
|