研究課題/領域番号 |
18K12504
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
|
研究機関 | 札幌国際大学 |
研究代表者 |
篠崎 敦史 札幌国際大学, 人文学部, 講師 (90786899)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 日本古代史 / 東アジア / 医療史 / グローバルヒストリー / 遣唐使 / 遣新羅使 / 遣渤海使 / 延喜式 / 対外交流史 / 日宋貿易 / 東アジア交流史 / 対外関係史 / 海域アジア史 / 漢方 / 海域アジア |
研究成果の概要 |
本研究は、7~12世紀の東アジアにおいて、中国医学がいかなる形で日本を含む諸地域を結びつけていたのか、その外交・交流機能について明らかにすることを目的とした。 本研究の成果は、①中国医学が東アジア王権間の外交で生じる問題、文化的摩擦を緩和させる機能を持っていたこと、②中国医学が各地の王権の権威を荘厳化するとともに、国内の儀礼・官司運営・対外遣使などの広範囲とかかわり、そこでは東アジアの薬材が多く必要とされていたことを構造的に解明したことに求められる。これらの分析によって、医学が持つ外交機能の内実に迫るとともに、従来とは異なる視点から東アジア交流史の一端を復原することに成功したと結論づける。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前近代東アジアにおいて中国医学は中国のみならず、日本、朝鮮半島、ベトナムなど、広域で受容され、影響力をもった。ところが、従来の対外交流史の文脈では医学関係史料が用いられることは少なかった。本研究はこのような研究の空白を埋める形で、東アジア交流史の中に医薬関係史料をある程度定置することが出来た。このような事実は、今後の研究に寄与するものと思われる。また、本研究は遣唐使や日本・渤海関係、国内官司などが必要とする薬物と東アジアの関係性について分析をしたことから、日本史のみならず、東洋史や医学史など、隣接する学問分野への接続とその基礎作業としての社会的意義を持つものと考える。
|