研究課題/領域番号 |
18K12506
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
手塚 雄太 國學院大學, 文学部, 准教授 (60802767)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 日本近現代史 / 日本政治史 / 選挙研究 / 地方政治 / 近現代史 / 個人後援会 / 内務省 / 選挙運動 / 政治家 / 政治史 / 日本史 |
研究成果の概要 |
本研究課題では現代でも政治家の政治活動を支える「地盤」として機能している「個人後援会」の歴史を戦前・戦後にかけて検討した。研究成果としては、第一に戦前期に選挙に関する事務を扱った内務省の文書を用いて、戦前期における後援会の全国的な分布を量的に検討し、その成果を1本の学術論文として公表した。第二に戦前期の政治家の支持基盤・後援会・選挙運動の実態を明らかにした学術論文3本を公表した。第三に放送大学のテキスト『日本近現代史』を分担執筆するなかで、戦前から戦後の後援会や政党支持基盤に関する歴史的展開について見取図も示した。多くの研究成果を得たが、戦後に関する分析は今後の課題として残された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、戦前・戦後の後援会について事例研究を積み重ねるとともに、詳細が明らかでなかった戦前期後援会について量的に明らかにすることで、双方向の視点から見取図を提示し得た点に学術的意義がある。また、選挙運動に従事する政治家家族の存在を視野に入れ、1920年代後半から選挙運動が名望家集団から候補者個人や家族を中心にするものへと変化していく過程を論じたことも意義の一つである。 二大政党政治を目指した政治改革を経た現代においても、選挙運動は個人に多くを依存している。本研究はその淵源が戦前にあったことをも示唆していよう。現代日本政治を考えるうえでも重要な知見を見いだしたことは社会的意義の一つである。
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