研究課題/領域番号 |
18K12514
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 北九州工業高等専門学校 |
研究代表者 |
大熊 智之 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科, 准教授 (10804544)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 「移民者」像 / 移植民教育 / 日本力行会 / 高等商業学校 / 永田稠 / 山口高等商業学校 / 島貫兵太夫 / 近代日本 / 拓殖教育 / 移植民学校 / 移民と植民 |
研究成果の概要 |
近代日本の移植民者は国家や地域によって移動させられた受動的な存在として捉えられがちである。本研究は、近代日本の移植民者が移動する存在として自らをどのように認識していたのか検討することで彼らの主体的な側面を捉え直し、移民史・植民地史に貢献することを目指した。 そのために、移植民者養成の教育に着目し、そこで教えられた「移民者」像と、それを移民(志望)者がどのように受け入れ/反発しながら移動していったのかを検討した。具体的には、以下の二点に取り組んだ。(1)私立の移植民学校が養成を目指した「移民者」像と学生による受容。(2)官立の高等商業学校が養成を目指した「移民者」像と学生による受容。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、満州移民国策化前までに期間を限定し、私立の移植民学校および官立の高等商業学校が養成を目指した「移民者」像と学生による受容について調査・検討した。このことを通じて、当時いかなる「移民者」像が必要とされ、教育されたのかと、それを学ぶ移民(志望)者たちの教育経験の一端を明らかにすることができた。 また、渡米奨励事業を分析する際に、その担い手のアジアを含む対外認識との関係に着目する必要性、②移植民教育の担い手が民間から国家へと移ることによる「移民者」像の変化について示唆を得ることができた。
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