研究課題/領域番号 |
18K12515
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
|
研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
天野 真志 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (60583317)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 政治意識 / 幕末維新期 / 角館地域 / 秋田藩 / 平田国学 / 学問 / 思想 / 角館 / 学問需要 / 気吹舎 / 幕末政治 / 学問受容 / 歴史意識 / 由緒 / 地域文化 / 戊辰戦争 / 歴史認識 |
研究成果の概要 |
本研究は、旧秋田藩領角館地域を事例として、多様な学問体系を受容する地域社会の思想的展開と政治意識の関係について分析を行った。また、角館地域での講演会等を実施することで地域発信を行い、地域における関連団体との交流をとおして情報共有や普及を進める事ができた。さらに、成果を踏まえた論文執筆および著書の刊行を行い、学術成果としても発信を行うことができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究での調査成果を踏まえて秋田藩内の交流関係を通して分析し、『幕末の学問・思想と政治運動』を吉川弘文館より刊行した。本書では、研究課題で目的とした角館地域を中核とした知識人の交流関係の解明を石黒家文書等から考察し、そのなかで石黒家が儒学を中心とした学問的ネットワークに関与するとともに平田延胤を始めとした国学者と情報交流を契機に交流を始め、やがて対外認識や政治構想を議論する関係へと発展することを明らかにすることができた。これらの分析を通して、幕末期における政治運動において、学問交流を基軸としたネットワークが存在し、学派を超えた横断的な情報空間を形成していたことが明らかとなった。
|