研究課題/領域番号 |
18K12519
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
小倉 智史 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (40768438)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ムガル帝国 / ヨーガヴァーシシュタ / ヴェーダーンタ / ペルシア語 / 翻訳 / ヴェーダーンタ思想 / ムガル宮廷 / サンスクリット / 翻訳活動 |
研究成果の概要 |
本研究は、ヴェーダーンタ思想の重要なテキストである『ヨーガヴァーシシュタ』の、ムガル宮廷で編纂された3つのペルシア語訳、およびそれに派生して編纂された小さい作品群を対象とした、翻訳文献研究である。主たる対象となったのは、サリーム皇子の命令で編纂されたパーニーパティー版、アクバル皇帝の命令で編纂されたファルムリー版、そしてダーラー・シュコーの監修による版である。未校訂であったファルムリー版の校訂作業を、ダブリンとラホールに所蔵されている写本を基に進め、また原典におけるヴェーダーンタ思想や、生前解脱の思想がどのようにペルシア語で表現されているかを分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の助成期間中に、予定していたファルムリー版ペルシア語訳の校訂作業を終えた。既に校訂テキストが出版されていたパーニーパティー版、ダーラー・シュコー版と比較して、ファルムリー版のテキストはダブリン写本に挿入されている絵画の美術史的研究を別とすれば、先行研究において分析対象とはなっておらず、本課題で作成した校訂テキストが発表されれば、今後広く研究の発展に貢献する。また、複数の翻訳テキストの文章を比較したことで、これまでヴェーダーンタ思想とイブン・アラビーの存在一性論の近接といったような主張がなされていた先行研究の議論に、各々の翻訳者が採った翻訳ストラテジーの違いを明らかにすることができた。
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