研究課題/領域番号 |
18K12526
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
石野 智大 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (00770968)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 唐代 / 領域支配 / 地方行政 / 村落制度 / 基層社会 / 碑刻史料 / 石刻題記 / 村落社会 / 在地有力者 / 碑刻資料 / 仏教石刻 |
研究成果の概要 |
唐朝の支配地域における基層社会がどのような人的構成を持ち、そこにいかなる構造が存在していたかを、当時の様々な出身や階層の人々をまとまって記録する石刻題記を中心的に用いて分析した。とくに、本研究では郷望層などの在地の人々の役割や位置づけに注目し、彼らと地方の官吏や雑任との関係性を解き明かしつつ検討を進めた。その結果、唐代の基層社会には、州県以下の地方行政制度や村落制度の基本的な枠組みと並行して、在地社会内部での多様な人的結合や非制度的な人的序列なども存在していたことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
唐代の基層社会の研究において、地方行政制度や村落制度の枠組み、運用形態に関する検討は早くより行われ、多くの知見が蓄積されてきた。しかしその一方で、上記の諸制度の背後にある在地社会の内面を明らかにする研究は、史料的な制約もあって、十分に進められていない。本研究では、従来当分野では利用されることの少ない石刻題記史料の収集と分析をもとに、唐代基層社会の内部構造に関する研究を進めた。本研究で用いた石刻題記分析の手法は、今後の新たな地方行政史・村落制度史研究を行う際にも有効なものと考えられる。
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