研究課題/領域番号 |
18K12531
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
池尻 陽子 関西大学, 文学部, 准教授 (50795044)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 青海チベット仏教寺院 / 駐京チベット仏教僧 / 転生化身高僧 / 清朝 / フフホト / チャンキャ / 清・チベット関係 / 雍和宮 / 転生化身僧 / ラプラン / 慧通禅師 / ジェドゥン・ホトクト / 乾隆帝 / 西蔵自治区档案館 / ダライ・ラマ政権 / 東方ユーラシア / チベット仏教寺院 / 南モンゴル / 青海 / 明・清 / クンブム僧院 / 東北アジア / 寺院ネットワーク / 明清 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、青海地方のチベット仏教寺院が明清時代の中国やモンゴル高原にまたがる広範な東北アジア地域においていかにネットワークを形成し、どのように機能していたかに着目するものである。 成果としては、まず明清期中国の青海チベットに対する施策の連続面と断絶面を明らかにした。明代からの朝貢関係を下敷きとした青海寺院との関係においては、形式的には多くの要素を明代から継承しつつ、中央チベットやモンゴルへの影響力を恃める人材を確保しようとした。また、本研究では清代南モンゴルのチベット仏教都市フフホトと青海僧・寺院とのネットワーク形成について、16・17世紀のチベット仏教浸透の経緯とともに位置付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義としては、チベット語・満洲語・モンゴル語・漢語といった多言語の、それぞれに系統の異なる史料(仏教関連史料、行政文書など)を用い、従来の研究では「モンゴル史」「中国史」あるいは特定の「地方史」として個別に論じられてきたテーマを、「東北アジア地域のチベット仏教ネットワーク」という超域的な枠組みで再考した点である。 また、社会的意義としては、上記の広域的視点を青海というバウンダリーエリアに主軸を置いて論じることで、これまで認知されてこなかった東北アジア地域の歴史の構造や力学を新たに提示し得た点である。
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