研究課題/領域番号 |
18K12535
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 九州大学 (2022) 新潟大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
左近 幸村 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (30609011)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | グローバルヒストリー / ロシア帝国論 / 海域史 / オデッサ / ロシア帝国 / ロシア史 / 海事史 / 帝国論 |
研究成果の概要 |
コロナ禍と戦争により、ロシアとウクライナへの渡航が困難になり、国際学会での報告も2件諦めざるをえなかったが、2020年度に名古屋大学出版会から『海のロシア史:ユーラシア帝国の海運と世界経済』を刊行できたことは、大きな成果である。19世紀後半から20世紀初頭にかけてのロシアの海運の状況を扱った同書には、刊行時点での本研究の成果も盛り込むことができた。現在までに6本の書評が出ており、一定の評価が得られていると考えられる。また、同書の一部を英語に翻訳し、Asian Review of World Historiesに掲載することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロシアの海運の歴史については、日本のみならず国際的に見ても進んでいない。しかし、ロシア帝国が世界経済や国際政治とどのようにかかわったのかを明らかにするうえで、海運は格好の素材であり、拙著はその理解の一助となると思われる。関連して、近年歴史学において言われているグローバルヒストリーと、この四半世紀の間に進んだロシア帝国論の接点を作るのにも、拙著は貢献するはずである。 また、2022年2月以来、ウクライナの歴史に関心が高まっているが、本研究の対象であるロシア商船はオデッサを基盤としており、経済史からウクライナとロシアの関係を考察する研究は、思わぬ形で社会的意義も有することになったと考えられる。
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