研究課題/領域番号 |
18K12538
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
永本 哲也 獨協大学, 外国語学部, 非常勤講師 (60623858)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 宗教改革 / 再洗礼派 / コミュニケーション / メディア / 思想 / 宣教 / ドイツ / キリスト教 / ネットワーク / ヨーロッパ近世史 |
研究成果の概要 |
本研究は、オーラルなコミュニケーションに注目しながら、宗教改革思想の伝播のメカニズムを実証的・体系的に明らかにすることを目的とする。そのために、1534~35年に下ライン地方で再洗礼派によって行われた宣教が、いかなるメディアを通じて行われ、どのような効果を上げたかを調査した。その結果、下ライン地方再洗礼派は、主に支持者の私邸で開かれていた秘密集会で、口頭でのコミュニケーションを通じて宣教を行っていたことが明らかになった。その際、家族や友人、特に夫婦の間で宣教が行われ、大きな効果を上げていたことが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
識字率が低かった16世紀ドイツにおいて、宗教改革思想が民衆にまで伝わる際に、オーラルなコミュニケーションの影響が大きかったことは既に指摘されてきた。しかし、史料的困難故に実証研究が進んでおらず、結果として宣教に関する研究は、印刷物に関わる研究に大きく偏ってきた。本研究は、再洗礼派の審問記録を用いて、オーラルなコミュニケーションが宣教で実際に用いられ、大きな効果を上げていたことを実証した点で、重要な学術的意義を持つ。
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