研究課題/領域番号 |
18K12545
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 京都大学 (2021) 関西学院大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
藤井 崇 京都大学, 文学研究科, 准教授 (50708683)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ローマ帝国 / ヘレニズム / ポリス / 帝国主義 / アプロディシアス / ローマ / 戦争 / アフロディシアス |
研究成果の概要 |
本研究は、ヘレニズム期の小アジア西部におけるギリシア人都市を対象に、これらの都市の市民軍がローマの東地中海における覇権の成立にどのような貢献をし、その貢献がその後の都市のアイデンティティ形成にどのような役割を果たしたのかを明らかにすることを目的とした。この研究課題にたいし本研究は、アプロディシアスなどの重要なケース・スタディを基盤として、ギリシア人都市の小帝国主義の実態を確認し、ローマの帝国主義との深い関係性を明らかにした。さらに、こうしたローマへの軍事貢献が、帝政期のギリシア人都市の歴史的記憶に編成された状況も分析した。これに関連した国際研究集会の開催、共著の出版、学会報告などをおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前2世紀以降のローマ帝国成立について、本研究は、東地中海ならびに近東地域に古くから存在していたギリシア人都市の軍事力のローマ帝国主義との結びつきに注目して研究をおこなった。その結果、ギリシア人都市の軍事力が都市の政治的、社会的伝統に従いながらも、ローマ帝国主義への積極的関与を果たしていること、そしてそうした共同の軍事行動の実績が、のちの時代にも重要な過去として記憶されていたことが明らかとなった。
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