研究課題/領域番号 |
18K12552
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
河江 肖剰 名古屋大学, 高等研究院, 准教授 (00726987)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エジプト考古学 / ギザ台地 / アブシール / ピラミッド / スフィンクス / 3D計測 / SFM / VR / 古王国時代 / 3次元計測 / 巨石建造物 |
研究成果の概要 |
本研究では、ギザ台地に位置する、第4王朝時代のカフラー王(紀元前2472-2448年頃)のピラミッド複合体に組み込まれたスフィンクスならびにスフィンクス神殿と、ギザ遺跡から南に11キロに位置するアブシールに建造された第5王朝時代のラーネフェルエフ王(紀元前2404年頃)の未完成の王墓の3D計測調査を行った。加えて、これまで取得したギザの三大ピラミッドの3Dデータの生成とその解析によって、ピラミッド内部に「セケド2」という勾配が用いられ、外部には「セケド 5 1/2」が用いられていることを定量的なデータで示すことができた。これらのデータは、オンライン・アーカイブによる、データの一元化を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術意義は、これまで主に線画生成しかされてこなかったエジプトの世界遺産であるメンフィス地区のスフィンクスやピラミッドを、最新の3Dレーザースキャナーや、Structure From Motionを用いた写真測量によって計測することで、4500年前の巨石建造プロジェクトに、定量的データから新たに光を当てることができた。さらに、長期的な修復保全のための文化財のサイトマネージメントを可能にし、360度VR8Kデータとして公開することで、学術研究の促進ならびにアウトリーチ活動としての観光資源への還元も行うことができた。
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