研究課題/領域番号 |
18K12556
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
石田 智子 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (40624359)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 土器 / 物質文化 / 胎土分析 / 弥生時代 / 考古学 / 地球科学 / 生産 / 移動 / 甕棺 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本列島の手工業における土器生産の分業がはじまる社会背景を検討することである。特に、北部九州地域の弥生時代中・後期の埋葬棺である大型専用甕棺を対象に、土器生産体制や移動現象からみた社会関係の変化を検討した。分析は、考古学的手法に基づく型式学的検討および地球科学的分析手法を用いた胎土分析を併用した。大型専用甕棺および関連資料のデータベースの作成および胎土分析を実施することで、大型専用甕棺と日常土器・赤彩土器との関係について検討した。埋葬にともなう土器の利用は多くの地域や時代で確認される事象であり、九州の弥生時代を中心とするケーススタディとして位置づけることができる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活域と墓域の両方で使用される土器を総合的に検討することで、先史時代の土器生産体制や地域間交流の実相を明らかにした。本研究は考古学的資料操作から分析データ解析に至るまで一貫した問題意識で研究課題に取り組んだ点が特徴であり、考古学における胎土分析の実践事例としてのありかたを提唱するものである。
|