研究課題/領域番号 |
18K12563
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
澤藤 りかい 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), ポスドク研究員 (50814612)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 古代DNA / ancient DNA / 食物 / 江戸 / 歯石 / 歯石DNA / メタゲノム解析 / 食文化 / 身分 / 社会階層 |
研究成果の概要 |
本研究では共同研究者の協力のもと、江戸の都市部(深川・一橋高校遺跡)と山梨県の農村部(塩川遺跡・米倉山遺跡)から合計60個体分以上の歯石を採取した。また比較試料として、共同研究者の歯科医師の協力のもと、現代の日本人の歯石約20個体分も採取した。これらの試料からDNAを抽出し、DNAメタバーコーディング法やショットガンシーケンスを行った。その結果、イネなどの食物DNAが得られた。同時に当時の口内細菌叢を復元することも可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯石(歯垢が石灰化したもの)には口内細菌だけでなく、食物残渣なども含まれる。江戸時代の古人骨に付着する歯石からDNAを抽出・解析することで、当時の食物や生活習慣を明らかにした。本手法を用いることで、過去の人々の食物や当時の生活文化を個人レベルで復元することが可能になる。また、当時の交易の様子も明らかになると期待される。この手法を更に古い時代に応用することで、文献記録のない先史時代についても、その食性を調べることが可能となる。
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