研究課題/領域番号 |
18K12571
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上野 恵理子 東京大学, 総合研究博物館, 特任研究員 (70747146)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 掛図 / 解剖図 / 美術解剖学 / 解剖学 / 形態学 / 医学教育 / 手描き / 身体表現 / 人体解剖図 / 医学解剖学 / 身体 / 視覚教材 / 教育用掛図 / 医学 / 美術 / 描く |
研究成果の概要 |
東京大学医学部所蔵の新出解剖学掛図コレクションを調査し、可能な限り修復し、一部をデジタル化したうえで、データベース化に向けて記載した。国内外において資料調査を行い、解剖学掛図における身体の図像と美術史的な「身体表現」について比較研究を行った。その成果をシンポジウムで発表し、医学、医学史、博物学、美術解剖学の各視点から人体解剖図を分析し、総合的な知見が得られた。また、所属する大学博物館「インターメディアテク」の特別展示で本研究の資料体を一般公開し、付随して、展示会場での解説をインターネットで配信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内外の大学で保存する手描きの掛図の調査を進めたことにより日本の医学教育、そして美術解剖学による身体表現の在り方を検証することができた。展示による一般公開とシンポジウムを通じて研究成果を幅広く社会に還元でき、解剖学掛図の歴史的位置付けを明確にできた。「手描き」の解剖学掛図は、資料体ごとに独自性を持ち、専門分野を横断して視覚的な物証として保存・活用していくべき資料である。デジタル化が先行し重視される現在の視覚世界での大学教材のデジタル画像と手描きの図との違いについても議論を促した。本研究での調査先以外の大学にも掛図が保存されている情報が得られ本研究を更に進める可能性と意義があると考えられる。
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