研究課題/領域番号 |
18K12572
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2022-2023) 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 (2018-2021) |
研究代表者 |
五木田 まきは 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 客員研究員 (40806197)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 文化資源マネジメント / 地域博物館 / エコミュージアム / 地域コミュニティ / 住民参加 / パブリック考古学 / マヤ / コパン / 文化資源 / 博物館 / 地域発展 / コパンルイナス / コパン遺跡 / パブリックアーケオロジー |
研究成果の概要 |
文献調査から文化遺産保全における地域の役割の重要性の変化、本研究の対象地が抱える課題を明らかにした。地域住民への調査では、考古学公園への偏重傾向、博物館展示の固定化、学校と博物館の連携不足、地域住民による博物館再訪問率の低さという課題を明らかにした。教員への調査では市内の他館と比べデジタル博物館の教育的利用意向が高いことが示された。また、博物館スタッフが自発的に展示解説を行い、よりよい解説のために自学することで、文化遺産や地域へのプラスの意識変容が生じていることを明らかにした。こうした特性からデジタル博物館の地域博物館としての可能性を指摘し、具体的な活動としてエコミュージアム構想を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、文化遺産保全と地域発展の持続可能な共存という国際的課題に対し、文化資源マネジメント、地域博物館、エコミュージアムの概念を組み合わせた新たなアプローチを示しており、今後途上国における実践のための学術的理論としての役割が期待できる。また、これまで詳細な調査が行われてこなかったコパンルイナスの地域住民と文化遺産の関係について、遺跡公園や博物館の来場者、学校教育、博物館のスタッフなど多角的な視点から、利用実態と課題を明らかにし、その課題を踏まえて提案した具体的なエコミュージアム構想は進行中の博物館支援計画に貢献するものである。
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