研究課題/領域番号 |
18K12574
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 (2019-2021) 山口大学 (2018) |
研究代表者 |
小室 隆 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, 専任研究員 (40782561)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | sedaDNA / 車軸藻類 / 宍道湖 / 湖沼堆積物 / 水草 / 環境DNA / 堆積物 / 歴史 |
研究成果の概要 |
湖沼における水草の復元はこれまで、堆積物中の種子や卵胞子を直接取り出して、同定することで行ったきた。しかし、この方法では種子が堆積物中に存在しなければ、存在していなかったことを示す。一方、sedaDNAでは、堆積物中にDNAが存在していれば、その存在を遺伝子情報から解明することができる。本研究では、車軸藻類のC。brauniiを対象としたプライマー、プローブを設計し、車軸藻類のchara属を特異的に増幅できるプライマーを設計した。このプライマー、プローブを用いて、宍道湖堆積物から抽出したDNAに対してPCRを行ったところ1914~1932年頃の宍道湖の湖底堆積物から検出することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、宍道湖において1960年代以前の堆積物から車軸藻類の卵胞子が発見されたことと、整合が取れる結果となった。本研究で用いたsedaDNA法は、従来の湖沼における水草の復元方法に、新たな方法として組み込むことが可能であることを示した。今後は、宍道湖だけでなく他の湖沼においてもsedaDNAによる水草の復元が可能かを検討し、将来的にはsedaDNAを用いて、湖沼の水草の変遷情報を明らかにしていくことが湖沼環境を考えるうえで重要になると考える。
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