研究課題/領域番号 |
18K12578
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
組坂 健人 科学警察研究所, 法科学第三部, 研究員 (40801577)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 珪藻の現地性 / 珪藻のタフォノミー / 粒度分析 / 珪藻殻 / 現地性 / 珪藻分析 / 破片化率 / 両殻共存率 / 現地性・異地性 / 法科学 / 珪藻 |
研究成果の概要 |
本研究では,珪藻の現地性程度を利用した土壌などの法地質学的資料の検査法の開発を目的として,茨城県北浦をモデル地域として研究を行った.湖底表層堆積物中の珪藻殻の破片化率および両殻共存率を明らかにし,珪藻核の運搬・堆積過程を考察した.湖岸の植生帯に付着して生息するCocconeis placentulaは生息場から離れるほど破片化率が増加し,両殻共存率が低くなることから,湖心部では異地性の遺骸が堆積していると考えられた.また,両殻共存率の変動は破片化率より大きく,より局所的な珪藻殻の流入を示唆した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本国内の土壌鑑定では,鉱物を対象とした検査が主に実施されてきたが,新たに生物源の粒子である珪藻の殻を土壌鑑定に応用することができれば,識別精度の高い鑑定が実施可能となる.本研究によって,モデル地域の珪藻の種組成,出現頻度および現地性程度が同一湖沼内で不均質であることが示され,珪藻の生活形や堆積場の特徴を反映していると考えられたことから,土壌資料の識別に有用であると考えられた.
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