研究課題/領域番号 |
18K12584
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
中西 雄二 東海大学, 文学部, 准教授 (10614654)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 都市マイノリティ / 同郷団体 / 県人会 / 鉱工業都市 / 脱工業化 / ポスト産業社会 / 都市移住 / マイノリティ層 / 沖縄・奄美 / 同郷者コミュニティ |
研究成果の概要 |
本研究課題では、日本国内の鉱工業都市へ労働力として移入し定着してきた国民国家の周縁地域からの都市移住者を対象に、脱工業化社会においていかに彼らが都市マイノリティ層としての同郷者コミュニティや人的ネットワークの機能変容を経験してきたのか、文化・社会地理学的な視点での分析を行なった。具体的には日本「本土」の鉱工業都市で生活する沖縄・奄美出身者によって組織された同郷団体の諸実践を対象として、参与観察や聞き取り調査といった質的調査のほか、同郷団体刊行物や同郷者メディア等の資料を分析して各同郷団体の機能変容や表出されるアイデンティフィケーションの動態を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市マイノリティ層や同郷者集団に関する既往研究の流れを汲みながら、そのなかで余り実証研究がなされてこなかった脱工業化以降の状況を明らかにすることは、今日的な都市内部の共同性を考察する上で学術的意義を有する。加えて、中間集団として工業化時代に重要な機能を果たしてきた同郷者集団が、脱工業化を経た状況のなかでどのような実践を模索し、どのようなコミュニティやネットワークを構築しているのかが解明されれば、流動化が進む都市の社会関係のあり方を考察し、新たな共同性を模索するための知見を社会全般に提供することが可能となる。
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