研究課題/領域番号 |
18K12587
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 立命館大学 (2021-2022) 長崎県立大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
寺床 幸雄 立命館大学, 文学部, 准教授 (90757767)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 農業 / 農村 / 社会関係資本 / 地域資源 / 関係論 |
研究成果の概要 |
本研究は地域資源の持続的管理における諸資本間の関係について考察した。地域資源の管理は、住民の日常的な生活と定期的な共同作業を基礎として持続しており、その中で諸アクターおよび地域の社会関係の中に技術と知識が蓄積されている。さらに、地域のおかれた社会・経済的文脈や地理的位置によって、地域資源の活用の方向性も多様である。必要に応じて地域外からの支援を得つつ、地域に蓄積された資源管理の技術と知識を活用・伝承することが、生活と産業を維持するための諸活動を安定して継続することにつながるといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、人口減少と高齢化の進む農山村において、今後の地域資源の管理のあり方を考える際の基礎的議論に資すると考えている。農山村の共同的な社会関係は、その存在が自明視されたり、弱体化が懸念されながらもその実態が十分議論されていない場合も多かった。本研究では社会関係資本をはじめとする諸資本の関係に注目することで、具体的に地域資源管理の持続性を議論するための基礎的知見を提示した。今後の各地域における地域資源管理を議論する際に、地域で共有された技術や知識、地域に賦存する資源とその管理状況を把握する枠組みを提示することにもつながると考えている。
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