研究課題/領域番号 |
18K12588
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 福岡大学 (2020-2021) 広島女学院大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
伊藤 千尋 福岡大学, 人文学部, 准教授 (00609662)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アフリカ / ザンビア / 都市化 / 地方都市 / 農村 / 人口動態 / 人口移動 / 都市―農村関係 / 都市-農村関係 / 大規模開発 / グローバル化 / 大規模投資 |
研究成果の概要 |
研究の結果、1990年代には構造調整政策の実施によりルサカやコッパーベルト州の大都市からの人口流出傾向が見られていたが、近年では大都市への人口流入が再び増加しており、特に首都ルサカへの再集中が起こっていることが明らかとなった。この背景には、経済特区の形成や海外直接投資などをはじめとする大規模投資がルサカ周辺に集中していることなどが関係していると考えられる。他方、地方都市や農村部においても、人・資本・情報等の流動性が高まっていた。現地調査の対象とした地方都市においては、大都市や農村部双方からの機会的な人口流入により、地方都市の経済や資源利用にも変化がもたらされていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究では、近年の大規模な開発プロジェクトの動態や影響に関して、都市研究、農村研究の分野で個別に検討されてきた。他方、アフリカ諸国においては、都市-農村間の社会・経済的紐帯が強く、人・資本・情報の流動性が高いという特徴がある。本研究が都市-農村関係という視点から大規模投資の影響を検討したことにより、開発の影響は都市―農村間のネットワークを通じてより広域に波及していることが明らかとなった。これらの結果は、今後都市-農村間の連携をふまえた持続可能な地域社会像を検討するための基礎的な知見として重要である。
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