研究課題/領域番号 |
18K12593
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
浅井 優一 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (80726860)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | フィジー / 環境 / 自然と文化 / 儀礼 / キリスト教 / ディスコース / 海洋資源 / 環境人類学 / ペンテコステ系 / 儀礼言語 / 環境運動 |
研究成果の概要 |
本研究は、フィジー諸島において2009年より導入されている「フィジー沿岸資源管理」(FLMMA; Fiji Locally-Managed Marine Area)活動と2008年に起きたペンテコステ系キリスト教団体(Covenant Evangelical Church of Fiji)によってフィジーの伝統儀礼用具が焼却された出来事を研究の対象として、今日、フィジー社会において進展している環境運動が、在地の儀礼的秩序との関係において受容・実践される、言語を介したディスコースとして生起していることを、現地調査で得られた語りの分析に依拠して明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、環境を社会や政治、歴史との関係から考察するアプローチを超えて、さらに言語の使用を介して創られるディスコースとして捉え、文化的知識やコスモロジーとしての「環境」それ自体の生成と変容の有り様を扱うことにより、政治や政策、消費や権利等の問題に焦点を据えた環境研究の枠組みでは等閑視されてきた、言語や文化的知識、儀礼や神話、コスモロジー等、通常、文化概念の中核に位置づけられる「意味/象徴」の問題と環境の関係を明らかにし、文化的知識やコスモロジーとしての「環境」が、言語を介したコミュニケーションの帰結として生成し変容するのかという点を指摘する点に学術的意義がある。
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