研究課題/領域番号 |
18K12601
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 立教大学 (2019-2023) 高千穂大学 (2018) |
研究代表者 |
橋本 栄莉 立教大学, 文学部, 准教授 (00774770)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アフリカ / 難民 / 宗教 / 信念 / 危機的経験 / 紛争・平和構築 / 宗教的観念・実践 / 南スーダン / 紛争 / 身体 / 民族 / ジェンダー / 信仰 / 共同性 / 宗教実践 / 国内避難民 / 強制移動 / ウガンダ / 社会構造 / 親族 / 予言 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、大規模な武力衝突と内戦を経験した南スーダンのヌエル社会を事例として、絶え間ない文化接触と複数の知や実践のせめぎ合いの中で、特定の社会で共有される信念がいかに生成・維持されるのかを明らかにすることであった。本研究では、ヌエル社会で語り継がれてきた予言や神話などの特定の信仰が、紛争や難民経験のなかで人々が出会った複数の論理や実践、例えば、植民期以降の政治権力や科学技術、キリスト教、近代教育、開発の思想などと絡み合いながら、戦後社会を生きる人々の共同体やアイデンティティを形成していることを明らかにし、その成果を民族誌としてまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
南スーダンの紛争後社会を生きる人々へのフィールドワークをもとに行われた本研究では、「脆弱」と一般に見なされる難民たちが、自らの文化的実践や知識を加工し、避難先で出会った新たな知や実践の体系と接合させ、新たな秩序や共同体、アイデンティティを形成する方法を明らかにした。危機的状況下で他者とともに生きる技法を記述した本研究は、人類の危機的経験を扱う人文学的研究および政策研究に対しても意義を持つだろう。
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