研究課題/領域番号 |
18K12611
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
|
研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
彭 宇潔 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, プロジェクト研究員 (70791218)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 狩猟採集民 / 資源利用 / 社会関係 / 集団行動 / 社会構造 / アフリカ熱帯雨林 / 環境知覚 / 民族関係 / アフリカ熱帯林 / 居住空間 / 社会基盤 / 行動 / 生業活動 |
研究成果の概要 |
本研究では、アフリカ熱帯雨林地域の狩猟採集民の生態学的領域での行動が決定される過程を、生態、社会、行動の関係で説明するための人類学的な解釈モデルを構築した。具体的には(1)バカ・ピグミーたち個人に対する移動・移住史の聞き取りに基づく社会関係の調査と(2)キー・インフォマントに対して環境知覚に関する追跡調査を行った。その結果、個々人には生活領域内の自然環境に対する利用の経験と範囲の差で生じた知識の差は、集団で活動することによって個々の知識と認識が多様な形で共有され、一定範囲内で共通する知識・認識になることが可能になるという結果が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究には、カメルーンのバカ・ピグミーにみられる生態学的領域での諸活動を対象に、生業活動時の人々の行為を、とりわけ彼らの社会関係に留意して分析をした。こうして得た研究成果は、現代の狩猟採集民社会における資源獲得と社会制度との関係を、量的かつ質的民族誌データの収集と分析を通して、立体的かつ動的に解明した。また、可視化することを通して、文化実践の継承と変化は集団内と集団間における人々の相互作用を明らかにし、狩猟採集民社会の変容をモデル化にすることが可能になった。
|