研究課題
若手研究
本研究は法存在と法活用との間にあるギャップ問題に着目しその実態を実証的に解明することを目的とするものである。具体的には、法システム活用当事者の実態に焦点を当て、人々が法システムにアクセスする際に直面する困難性と克服方法について解明することを目指すものである。本研究期間中に継続してきた実証的調査から得られた研究成果としては、第一に法システム活用当事者が法的存在(法専門職や法関連機関)に対して何かしらの近寄りにくさや忌避感を共通して抱えている点、第二にそれらの近寄りにくさや忌避感の克服に関しては法的存在に対する安心感や信頼感の醸成が有効に機能している点、が解明できたことである。
法システムへのアクセス障碍としては、従来から距離・費用・情報の側面が中心的課題として捉えられてきた。本研究ではそれらに加え、心理的側面が法システムへのアクセス障碍として存在している事実を実証的に解明した点で学術的意義及び社会的意義があると思われる。同時に、法的存在への信頼感・安心感の醸成が、属人的要素に起因するだけではなく、専門性に起因している可能性についても実証的に解明できた。この点に関しても、学術的意義及び社会的意義があると考えている。
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