研究課題/領域番号 |
18K12702
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
茅根 由佳 筑波大学, 人文社会系, 助教 (70772804)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インドネシア / イスラーム / 宗教的少数派 / イデオロギー / 大統領選挙 / ポピュリズム / ソーシャルメディア / 選挙民主主義 / 民主主義 / 多数派の専制 / 選挙 |
研究実績の概要 |
本研究は、新興民主主義国家インドネシアにおいて、宗教的少数派に対する排他的なイデオロギーを持つ勢力がいかなる条件下で台頭するのか、そのメカニズムを解明することを目的としている。2022年度は、共著本(分担執筆)(英語1件、日本語1件)の発表のほか、単著本(日本語1件)の執筆を進めた。 共著本では、特にインドネシアの宗教的少数派であるシーア派ムスリムへの排斥運動について、東ジャワ州に位置するマドゥラ島の事例を取り上げ、分析をまとめた。また、日本語の分担執筆においては、隣国マレーシアとの比較から、両国において共に宗教的少数派であるシーア派およびアフマディヤへの不寛容のメカニズムを比較、分析した。具体的には、インドネシアにおいては、主に社会勢力によって排斥運動が行われ、宗派対立として水平的紛争となる場合が多い。これに対し、マレーシアでは公的な宗教機関が主体となって取り締まりが行われるケースが多く、国家による垂直的抑圧の形態をとることを示した。 以上の成果をもとに、単著本の執筆では、独立以降のイスラーム主義イデオロギーにおいて宗教的少数派への排斥志向が形成されることとなった要因を国内政治の動態から明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
過去2年間、コロナ禍により現地渡航が困難となったため、研究成果としての単著本執筆が遅れていた。しかし2022年度の秋以降、現地調査を再開できたため、不足していた一次資料の収集を集中的に行い、情報収集面における遅れを取り戻すことができた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は最終成果である単著本を仕上げ、2023年12月末までの出版に向けた確認作業に注力したい。
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