研究課題/領域番号 |
18K12708
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
三輪 洋文 学習院大学, 法学部, 教授 (20780258)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | イデオロギー / 理想点推定 / 新聞 / 裁判官 / 最高裁判所 / 政治コミュニケーション / 司法政治 / 司法の独立性 / 計量テキスト分析 / 民主主義の後退 / 信念体系 / 言論人 / 憲法改正 / 論壇誌 / トピックモデル / テキストスケーリング / 項目反応理論モデル |
研究成果の概要 |
本研究課題の主な目的は,現代日本におけるイデオロギーの役割を明らかにする空間理論の適用範囲を広げるために,新聞と裁判官のイデオロギー位置(理想点)を定量的に測定することであった。新聞については,全国紙とブロック紙計10紙の1年分の社説を網羅的に収集し,量的テキスト分析の手法を適用してこの10紙の理想点を推定することに成功した。裁判官については,1948年から2023年までの全員一致でない最高裁判例のデータを整備し,189人の最高裁裁判官の理想点を彼らの判決行動から推定した。それにより,日本の裁判所が自民党長期政権の影響で保守的傾向をもっていると主張する先行研究の主張に沿う分析結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
政治的アクターがイデオロギー的に近接した選択肢を好むと仮定する空間理論は,現代政治学において様々な政治現象の説明や予測に欠かせない。空間理論を適用するためには,政治的アクターのイデオロギー位置(理想点)の情報が必要であるが,日本では定量的なデータが十分でない。本研究課題では,従来の研究では理想点が定量化されていなかった新聞と裁判官について,独自に収集・構築したデータに基づいて理想点を推定した。新聞のデータは著作権の範囲内で他の研究者に公開しており,裁判官のデータも論文発表後に公開予定である。
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