研究課題/領域番号 |
18K12709
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
|
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
濱野 靖一郎 法政大学, ボアソナード記念現代法研究所, 研究員 (10774672)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 天下の大勢 / 近世から近代 / 正当化の根拠 / 開国 / 終戦の詔勅 / 頼山陽 / 明治維新 / 松平定信 / 鎖国 / 漢学的政治学 / 開国期 / 外交思想史 / 阿部正弘 / 堀田正睦 / 井伊直弼 / 日露 / 外交思想 / 林鶴梁 / 関藤藤陰 / 川路聖謨 / 『大学講義』 / 儒学解釈 / 大名の統治観 / 朱子学と徂徠学 / 日露外交 / 寛政の改革 / 日本政治外交思想史 / 東アジア19世紀比較政治 |
研究成果の概要 |
本研究は、幕末の「開国」から太平洋戦争の終戦までの政治史・政治思想史を、「天下の大勢」という言葉の変容過程を分析することで、日本思想・政治の特質を抽出したものである。「皆がしている」から「正しい」と考えるとされる日本人の思考様式が如何に成立していたか、を、「大勢」つまりは世界の潮流がそうした方向に向かっているからそれに進むべきだ、という論調の形成によって論じたものである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまであまり連続性で以て語られなかった徳川時代から明治以降について、思想の基盤が大きく変容しつつも連続していることを立証し得た。また、丸山眞男が「つぎつぎになりゆくいきほひ」として論じ、かつ批判も多かった「古層」論を、近代化論として再評価し新たな視座を与えることが出来た。現在の政治・社会を認識・分析する視座として「天下の大勢」というものが今尚有効であることを示し、政治・社会を論じることに新たなる着眼点を提示した。
|