研究課題/領域番号 |
18K12722
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松村 尚子 神戸大学, 法学研究科, 教授 (20778500)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 国際裁判 / 国際機関 / メディア報道 / 世論 / WTO / ISDS / 司法的紛争処理 / サーベイ実験 / 国際政治 / 貿易紛争 / 投資紛争 / 領土紛争 / 国際政治学 |
研究成果の概要 |
本研究は、自国が関係する国際裁判の報道内容を検証すると共に、その内容が国際裁判に対する世論にどう影響するかをサーベイ実験で検証した。日本、米国、インドの新聞の内容分析から、自国が提訴された場合や敗訴した場合に、自国が他国を提訴した場合よりも報道が増えるという「負のバイアス」の存在を確認した。サーベイ実験では、この負のバイアスが国際裁判に対する市民の支持を下げることも確認した。結果は国内外の学会やセミナーで報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「国際裁判と世論」について、データによる実証研究は世界的にも少なく、本研究は重要な蓄積を提供する。また、国際裁判という国際的な出来事が報道される際、自国に不利益な情報が伝わりやすく、それによって世論が硬化するという調査結果は、外交問題と世論の関係を考える上でも、報道の在り方の重要性に示唆を与える。これまでのサーベイ実験が主にアメリカ人を対象としてきたのに対して、日本人やインド人なども含める本研究は、その点でも新しい。
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