研究課題/領域番号 |
18K12724
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 北九州市立大学 (2020-2022) 早稲田大学 (2019) 神戸大学 (2018) |
研究代表者 |
政所 大輔 北九州市立大学, 外国語学部, 准教授 (30734264)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 保護する責任 / 国際連合 / 安全保障理事会 / 規範の実施 / コンストラクティビズム / リビア危機 / シリア危機 / 規範の伝播 / 規範 / 国際関係論 / 国連安全保障理事会 / 事例間相互作用 |
研究実績の概要 |
本年度は当初、前年度までの研究成果を踏まえて論文執筆を進めるとともに、補足的な調査を行い論文に反映させたうえで、最終的な成果の公表を行う予定であった。しかし、新型コロナウイルスだけでなくロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響もあり調査を十分に行えなかったことから、成果の公表に重きを置いて研究を進めた。本年度の研究実績としては、以下の三つが挙げられる。 第一に、これまでの研究実績をもとに、当該研究プロジェクトの最終成果となる、国際連合の安全保障理事会における保護する責任の規範の実施についての論文を執筆した。同論文は現時点では未刊行のため、英文校正を経て早期の刊行を目指しているところである。また、適宜、外務省に対する情報公開請求を行ったり、国際機関における意思決定や規範の実施に関する研究成果を収集したりして、論文執筆に役立てた。 第二に、当該研究プロジェクトに関連するトピックとして、ロシアによるウクライナ侵攻と保護する責任との関係を明らかにした。このトピックに取り組んだことで、国際規範の実施に関して、理論的実際的な示唆を得ることができた。この成果は、国際安全保障学会の年次大会で報告し、同学会の学会誌にも投稿した。 第三に、当該研究プロジェクトの成果の一つとして、規範の伝播に関する新たなメカニズムを開発した研究を論文にまとめた。同研究を通して、コンストラクティビズムの理論的な発展に大きく寄与する知見を導出できた。同論文は、英文校正を経て現在、国際ジャーナルに投稿している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
まず、本年度は、新型コロナウイルスだけでなくロシアによるウクライナ侵攻や円安にも影響されたため、当該年度を通して特に海外渡航に制限があり、研究を進展させるために必要な調査を十分に行うことができなかった。一方、調査に充てる予定であった時間を論文執筆や関連する研究の遂行に使えたため、研究成果としてまとめることができ、結果的に成果の公表には目途がついた。実際の成果公表には英文校正や投稿・査読のプロセスを経る必要があるため、全体としては「やや遅れている」と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、執筆中の論文の投稿・公刊を行う。追加の調査に関しては、インタビュー調査はZoomなどを用いてオンラインで実施し、資料調査は国内での資料収集に注力する。必要に応じて学会や研究会で報告し、論文の精緻化にも努める。
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