研究課題/領域番号 |
18K12732
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
矢嶋 光 名城大学, 法学部, 准教授 (30738571)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 日本政治外交史 / 占領期 / 鈴木九萬 / 外務省 / 終戦連絡事務局 / 連絡調整事務局 / 連盟外交 / 連盟派 / 戦後 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、鈴木九萬に焦点を当てて、戦前の連盟派外交官の戦後の活動を明らかにすることであった。鈴木は、戦前は欧州に在勤して連盟外交に携わり、戦後には終戦連絡地方事務局連絡官・横浜事務局長とその後継に当たる総理庁事務官・横浜連絡調整事務局長を務めた外交官である。本研究では、占領期に鈴木が記した日記を分析することで、その活動を明らかにした。その結果、(1)鈴木が占領軍、なかでも米第8軍とその司令官であるロバート・アイケルバーガーとのあいだに親密な関係を築いていたこと、(2)またこの関係を利用して、講和条約や独立後の安全保障に関する日本側の希望を二度にわたって米国に伝達していたこと、がわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、連盟派外交官の戦後の活動を明らかにしたことである。近年、戦前外務省のなかで国際連盟との関係を重視した連盟派の存在が徐々に明らかにされつつあるが、本研究は、戦後外交における同派の活動、具体的には米ソ冷戦という国際環境のなかで日米関係を強化するような方向に向かっていったことを明らかにした。このことは、現代における日米関係や国際連合との関係を歴史的に考察するための一つの手がかりとなると考えられる。
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