研究課題/領域番号 |
18K12736
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
|
研究機関 | 神戸大学 (2022) 関西学院大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
赤星 聖 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (20795380)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | グローバル・ガバナンス / 国際機構 / 調整 / 国連人道問題調整事務所(OCHA) / 世界保健機関(WHO) / 人道支援 / 世界人道サミット |
研究成果の概要 |
本研究は、「弱い」国際機構が国際社会においてどのような役割を果たし、どのような影響を与えることができるのかを、国連人道問題調整事務所(OCHA)を事例として解明しようとしたものである。予算規模や職員数、権限が極めて小さいOCHAは、国際社会に対して影響力を発揮することが難しいと想定されてきた。しかし実際には、その権威を用いて多様なアクターを議論の場に集めてアクター間の学習を促し、人道支援の考え方の転換を図るなど一定の影響力を有していた。さらに、OCHAの比較対象として、「強い」国際機構である世界保健機関(WHO)を分析し、両者の専門知識のあり方や調整スタイルの違いを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、2000年代以降、主に予算や人員規模の大きい組織の分析を行ってきた国際機構研究に対して、権限や人員、財政規模が小さい「弱い」国際機構であるOCHAを事例として選択し、国際機構が持つ権威、正統性、専門知識や、国際機構が促進する学習や共有知識の創造といった観念的側面を分析した点で学術的意義を持つ。また、グローバル課題に多様なアクターが取り組む現代において、対立や重複を回避し、一貫した政策を実現するために重要なのは「調整」である。その活動を行なう調整機関に焦点を当てて分析し、その役割や持ちうる戦略を分析した本研究は社会的意義も有している。
|