研究課題/領域番号 |
18K12738
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 小樽商科大学 |
研究代表者 |
白田 康洋 小樽商科大学, 商学部, 教授 (80635110)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Auction Design / Competing Sellers / Revenue Cap |
研究成果の概要 |
一人の売り手がオークションを行うときの,潜在的な入札社の参加を促す,新しい設計方法を研究した.潜在的な入札社が少数で,案件の事前の地質調査費用等,参加に要する費用が高い場合には,最低入札価格を十分に低く設定するだけでは十分な参入数が確保出来ないことがわかった.そのような場合に十分な参入数を確保するためには,売手の収益にあらかじめ上限(上限利益)を設けておく必要があることがわかった.上限利益の設定方法は,(1)最低入札価格を設定せず入札価格に上限をつける方法や,(2)最低入札価格を設定し,それ以上の入札がない場合にはただでランダムに選ばれた入札者に配分する方法,の二つがあることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究結果から,公共調達案件ごとのパラメータを詳細に観測できれば,それに応じた社会的に最適な入札者数を確保するためのオークション設計を行うことが理論的には可能になった.現在の日本においては十分な入札者を確保できない公共調達オークション案件が多数存在している.この研究はそのような問題を解決するために役立つことが予測される.今後はこの理論結果を実際に社会に実装するための具体的なオークション設計についても研究していきたい.また,売り手が複数存在し,それら売手間の潜在的入札社の奪い合いといった競争がある場合にも理論結果を拡張していきたい.
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